訪問介護現場の日常

(例)職員Aさんの場合

1.8:00〜8:30

2.9:15〜10:00

利用者様を施設に送迎

3.10:30〜12:00

家事援助にて掃除、洗濯

4.12:30〜13:30

家事援助にて調理、配膳

5.14:00〜16:30

休憩(移動時間は勤務時間に算定)

6.17:00〜18:15

利用者様を施設から自宅に送迎

7.18:30〜20:00

家事援助にて掃除、洗濯、調理

1日の勤務終了。

現場に実際に入る時間は約6.5時間

移動時間が約3時間

休憩約2.5時間

勤務時間は移動を含めた9.5時間

残業が1.5時間。(固定残業代を超えた分は残業代支給)

 

業務内容はご自身の家庭で行っている家事がこなせれば、ほぼ事足りる内容です。調理などもカレーや焼きそば、おにぎり程度が作れればOK。

移動の支援については交通ルールを守れる方なら、一般的な安全意識と介護の視点を理解していれば行えます。

 

訪問介護特有のマンツーマンで直行直帰の勤務になり、客観的な視点が必要になりますが、社内用チャットで連携しながら、わからない事、困った事があればチームがフォローします。

 

わからない部分あれば、研修として職員を派遣し、丁寧に教えます。

 

・問題を1人で抱え込む

・お客様とコミュニケーションをはかり自主的に動けない

・知ったかぶりの支援を行って後日お客様に迷惑をかける

・時間を守れない

・施設で働いていたクセが抜けない

など、ファーストステップとして起こりやすいケースです。

 

訪問介護はあくまでも、個人宅にお邪魔して行います。

施設のような体系化されている支援とは根本的に違います。

自分の家の自分の部屋にはそれぞれ個人の価値観があります、

それを無視して支援を行うことはできません。しかし、社会としての全体像もお客様には理解していただくべきことも存在します。

 

俗にジェネレーションギャップと言われていますが、お客様によっては家事は女性がやるもので男性がやるなんて、と言われる方も年配の方には多数いらっしゃいますが、昨今の少子高齢化、人手不足の日本において、

 

男性はダメ、外国人はダメと固定概念や偏見を持たれる方は、今後の社会においては、福祉サービスの利用範囲を狭め、自分で自分の首を絞めることにもなり兼ねないのが実情です。

 

併せて、行政が定める訪問介護のルールも存在します。お客様にもそれを理解し、遵守していただけない場合は、こちらから支援をお断りすることもあります。

 

次回は詳しくそれについて書いてみようと思います。